婚約指輪（エンゲージリング）の典型 ティファニーセッティングとその選び方

婚約指輪のデザインとしてあまりにも有名な「ティファニーセッティング」。

このティファニーセッティングの大まかな構造と、近年よく見られるティファニーセッティングに模した商品について記します。

◆ティファニーセッティング
「ティファニーセッティング」は、婚約指輪の典型的なデザインとしてとても有名です。これは、６本の立爪でダイヤモンドを支えるセッティングです（ティファニーが考案）。

ダイヤモンドは、発光体ではないので、それ自身では光りません。そこで、ダイヤモンドに外部から光を取り入れてダイヤモンド内部を反射させてから出射させることで、キラキラッと美しく光ります。

ティファニーセッティングでは、このダイヤモンドの美しい輝きを増すために爪が細くされ、ダイヤモンドを大きく見せるために台座へ向かうアームを絞込まれています。よって、外部の光があらゆる方向からダイヤモンドの内部へと入り、ダイヤモンドが、より大きくより美しく輝きを放つことができるのです。

このティファニーセッティングは、まさにダイヤモンドの美しさを最大限を生かすために作られたデザインと言えるでしょう。



◆ティファニーセッティング（風）の商品について
近頃はティファニーセッティングに模したデザインの商品も多く販売されていますので、リーズナブルな価格でティファニーの輝きを手に入れることもできます。

もっとも、シンプルなデザインは製作者の技術がはっきり分かるという意味で難しいとも言われているので、このティファニーセッティング（風）の商品を選ぶときは、よく比べてみたほうが良いかもしれません。

例えば、「ダイヤモンドが爪で隠れる部分が最小限となっているかどうか」「留まっている爪先の方向が、全て中心へと向かっているかどうか」等に注意してみると良いと思います。これらの技術が備わっていると、横からも取り入れられた光が美しいカットで引き出された輝きがさらに増し、石が美しく見えます。