- 事実婚
◆現代の事実婚事情
事実婚とは、婚姻届を出さない(入籍しない)が、本人同士・周囲の者が「夫婦」と認め、結婚している夫婦と同様の共同生活を営むことです。つまり、「入籍をしない」結婚ということになります。よって、「同棲」との違いは、同棲の場合は本人同士・周囲の者が「夫婦」とは考えていないという点です。
また、事実婚=「内縁」と考えられることも少なくないと思いますが、いわゆる「従来の内縁」とは異なります。
すなわち、従来の内縁では「事情があってやむを得ず入籍できない」のに対して、現代の事実婚は「入籍できるのに、あえて積極的に入籍しない」のです。また、事実婚のカップルの場合は、女性側が経済的に自立しているケースも少なくなく、性別による役割分担にはとらわれない(例:家事・育児を男女で共に行う等)柔軟な生き方をしていることが多いようです。
そこで、事実婚は、法律上は「内縁」に相当するのですが、一般的には「従来の内縁」と区別する意味で「事実婚」と称されることもあるようです。
スウェーデンやフランス等の諸外国では、日本とは社会的な事情や法制度が異なり事実婚も選択しやすい事情があるため、事実婚を選択する人は日本よりも多いようです。
これに対して、日本では事実婚に対する法制度などが十分に整備されたわけではありません。しかし、このような状況でも、日本でも事実婚を選ぶカップルが年々増えており、今後も増えていくのではないかと考えられているようです。
この事実婚は、最初から事実婚を選ぶ方だけでなく、下記のように漫画家の内田春菊さんのように離婚後に事実婚を選ばれる方もいます。
なお、現在のところ事実婚は登録制・届出制ではありません。よって、「事実婚なのか」「事実婚状態なのか」「それ以前の関係なのか」については、曖昧に使われることもあるようです。
たとえば、福島瑞穂さんや後藤久美子さんらは「結婚している」ことを公言している事実婚ですが、元野球選手・監督の王貞治氏、タレントのモト冬樹さんは、「大切にしている女性がいること」だけを公言しただけですが、事実婚状態であると言われています。
これに対して、SMAPの中居正広さん・香取慎吾さんらは、(一般向けの)本人のコメントはないままに事実婚状態であるという報道もされているようです。(この場合の「事実婚」とは、「結婚まで秒読み段階」というような意味合いだと思われます。)
◆事実婚を選択する理由
事実婚を選んだ方々は、事実婚を選んだ点では共通するのですが、選んだ理由は皆が同じではないようです。この理由としてよく挙げられる点をいくつかあげてみます。
・戸籍制度そのものに反対する
・結婚=入籍という点に違和感がある
・夫婦同姓を強制する現在の戸籍制度に反対する
・一方のみが公的に名前を変更したくない
(夫婦別姓を選ぶのに抵抗感が少ない、通称使用の煩わしさがない)
・「○○家の嫁(婿)」「○○の妻(夫)」という役割を負いたくない
(嫁姑関係・「家」制度に縛られたくない、精神的にも自由でいたい)
・「婚姻届」という紙に縛られずに、本音でパートナー関係を築いていたい
(強制的な結びつきではなく自由な関係でいたい)
・恋人よりはパブリックな関係でいたい
・平等な協力関係でいたい
<参考書籍>
「サード・ガール 1 」
サードガールに関する記事はこちら
「女ですもの」
事実婚とは、婚姻届を出さない(入籍しない)が、本人同士・周囲の者が「夫婦」と認め、結婚している夫婦と同様の共同生活を営むことです。つまり、「入籍をしない」結婚ということになります。よって、「同棲」との違いは、同棲の場合は本人同士・周囲の者が「夫婦」とは考えていないという点です。
また、事実婚=「内縁」と考えられることも少なくないと思いますが、いわゆる「従来の内縁」とは異なります。
すなわち、従来の内縁では「事情があってやむを得ず入籍できない」のに対して、現代の事実婚は「入籍できるのに、あえて積極的に入籍しない」のです。また、事実婚のカップルの場合は、女性側が経済的に自立しているケースも少なくなく、性別による役割分担にはとらわれない(例:家事・育児を男女で共に行う等)柔軟な生き方をしていることが多いようです。
そこで、事実婚は、法律上は「内縁」に相当するのですが、一般的には「従来の内縁」と区別する意味で「事実婚」と称されることもあるようです。
スウェーデンやフランス等の諸外国では、日本とは社会的な事情や法制度が異なり事実婚も選択しやすい事情があるため、事実婚を選択する人は日本よりも多いようです。
これに対して、日本では事実婚に対する法制度などが十分に整備されたわけではありません。しかし、このような状況でも、日本でも事実婚を選ぶカップルが年々増えており、今後も増えていくのではないかと考えられているようです。
この事実婚は、最初から事実婚を選ぶ方だけでなく、下記のように漫画家の内田春菊さんのように離婚後に事実婚を選ばれる方もいます。
なお、現在のところ事実婚は登録制・届出制ではありません。よって、「事実婚なのか」「事実婚状態なのか」「それ以前の関係なのか」については、曖昧に使われることもあるようです。
たとえば、福島瑞穂さんや後藤久美子さんらは「結婚している」ことを公言している事実婚ですが、元野球選手・監督の王貞治氏、タレントのモト冬樹さんは、「大切にしている女性がいること」だけを公言しただけですが、事実婚状態であると言われています。
これに対して、SMAPの中居正広さん・香取慎吾さんらは、(一般向けの)本人のコメントはないままに事実婚状態であるという報道もされているようです。(この場合の「事実婚」とは、「結婚まで秒読み段階」というような意味合いだと思われます。)
◆事実婚を選択する理由
事実婚を選んだ方々は、事実婚を選んだ点では共通するのですが、選んだ理由は皆が同じではないようです。この理由としてよく挙げられる点をいくつかあげてみます。
・戸籍制度そのものに反対する
・結婚=入籍という点に違和感がある
・夫婦同姓を強制する現在の戸籍制度に反対する
・一方のみが公的に名前を変更したくない
(夫婦別姓を選ぶのに抵抗感が少ない、通称使用の煩わしさがない)
・「○○家の嫁(婿)」「○○の妻(夫)」という役割を負いたくない
(嫁姑関係・「家」制度に縛られたくない、精神的にも自由でいたい)
・「婚姻届」という紙に縛られずに、本音でパートナー関係を築いていたい
(強制的な結びつきではなく自由な関係でいたい)
・恋人よりはパブリックな関係でいたい
・平等な協力関係でいたい
<参考書籍>
「サード・ガール 1 」
サードガールに関する記事はこちら
「女ですもの」
Amazon.co.jp:内容(「BOOK」データベースより)男、結婚、子ども、家族―女がぶつかる大問題を語りました。あなたの人生は、あなたのもの。勇気が、わいてくる。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 内田 春菊 1959年生まれ。4人の子の母。パートナーの貴山氏とは、結婚した後、籍だけ抜いて事実婚に よしもと ばなな 1964年生まれ。パートナーの田畑氏とは事実婚。男の子の母(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 漫画家の内田春菊氏は、同じパートナと結婚・離婚を繰り返し、3度目の結婚生活の末に3度目の離婚をして、パートナーと事実婚の関係で4児を子育て中だそうです。同じように事実婚のよしもとばなな氏と、妊娠・出産・育児・家族・結婚・入籍について語り合っています。 ※ポプラ文庫からも出版されています | ||||
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