「サードガール」 西村しのぶ（著）／事実婚・年の差恋愛・不倫

◆サード・ガール 1


（１）コミック ／出版社: 小池書院 (2006/10/27)
（２）コミック／出版社: 小池書院 (2006/11/27)
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あらすじ
恋愛関係にある大学生（工学部）の涼と美しい美也に、中学生の可愛い夜梨子が加わり、神戸を舞台にして「美也公認で、（涼と夜梨子とについての）プラトニックな三角関係」が始まります。やがて、涼と美也は一つ屋根の下で事実婚へ。美也が過去に不倫というカタチで恋愛関係にあった男性（少しダンディな中年歯科医）とのやりとりもおりまぜながら、高校から短大へ進学する夜梨子の淡い恋愛経験などが軽いタッチであくまでおしゃれで格好良く綴られます。
お洒落なイメージのある神戸でのブランドファッション・不倫・年の差恋愛・女性が年上の恋愛・三角関係・同棲・事実婚など、1980年代頃の感覚で描かれた人気コミックです。


この作品は、１９８０年代に雑誌で連載が始まったものの漫画雑誌を転々（雑誌休刊などの理由）としたことでも知られています。ファッションやストーリなどが当時の時代にあっていたこともあり人気もあったのですが、なかなか単行本化されず（作者があまり量産しないことも理由らしい）、２００６年～２００７年にかけて小池書院から「サードガール 完全版」としてようやく全８巻が刊行されました。

携帯電話も出てこない時代のコミックですが、神戸のファッション・素敵なシチュエーション・微妙な恋心などの全てがお洒落に格好良く綴られていて軽く楽しく読めます。キレイな絵の少女漫画のように見えますが、いわゆる少女漫画とは中身が少し異なっています。非現実的なシチュエーションなどが多いわりに無理なく感情移入できる人も多いのではないでしょうか。（好き嫌いの好みは分かれるかもしれません。）

このコミックでは、特に登場人物の「セリフ」のテンポ感と格好良さが印象的です。

よく知られている（？）セリフ
「失恋には日にち薬と男薬」
「安物でも悪趣味でも男にもらった品がいちばんね。自分で買ったもの身につけても不毛だわ」
「物事は考えないほうがうまくいくのです」
「あの男の子のことが好きになったの　彼に誠意を示すわ」
「難しいんですね　だんなさん育てるのって｣「金魚よりはねぇ」


なお、「事実婚」が描かれたコミックとして挙げられることもあるようですが、実生活面（手続き・他人との関わりなど）で参考になる部分はないかもしれません。（コミックの設定では、男性が何度も「結婚しよう」というのですが、女性に「機会があればね」等とかわされてしまいます。そして、女性に「それよりも一緒に暮らそう」と言われて同棲が始まります。）



◆サードガール関連
・サード・ガール 全8巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
・西村しのぶイラスト集―サード・ガール神戸異人館ストリート



◆西村しのぶ氏の他の作品
・一緒に遭難したいひと 1
・RUSH 1
・アルコール 1
・ライン １

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日本での結婚について／婚約について／事実婚

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